投稿日:2025.05.30

ヒアルロン酸注射の次の日、腫れや痛みが気になる!原因や対策は?

「ヒアルロン酸を注入した翌朝、鏡を見て違和感を覚えた」

「腫れているような気がするけど大丈夫だろうか」

ヒアルロン酸注入後に、患者様からこのような声を耳にすることがあります。

ヒアルロン酸注射は手軽でダウンタイムも短い施術ですが、人によっては施術直後ではなく、次の日に腫れやむくみが目立つことがあります。

「もしかして失敗した?」と不安になるかもしれませんが、これはよくある症状です。

術後の経過と対処法を知っておけば、落ち着いて過ごせるでしょう。

この記事では、ヒアルロン酸注入の翌日に起こる症状について、原因から予防法に至るまで、ヒアルロン酸注入専門クリニックならではの視点からわかりやすく解説します。

ヒアルロン酸注射の次の日に起こりやすいダウンタイム症状

施術の次の日に見られる腫れや痛みのほとんどは、ダウンタイムの症状です。

原因や症状が落ち着くまでの目安について解説します。

むくみ、腫れ(浮腫・腫脹)

ヒアルロン酸注入後の腫れは、注入時に使用した針やカニューレ(先が丸い注射針)による皮膚や組織への刺激が原因です。

また、ヒアルロン酸には水分を引きつける作用があるため、一時的にむくみが強く現れることもあります。

さらに、施術直後は、軽度の炎症によって患部の血流が増加するため、症状が強く見える場合もあります。

これらの症状は、通常、数日で徐々に落ち着きます。

3日以上経っても軽減しない場合や遅れて症状があらわれた場合は、クリニックにお問い合わせ下さい。

痛み

ヒアルロン酸注入後に感じる圧痛や違和感は、注入時の針の刺激や、注入したヒアルロン酸が周囲の組織を圧迫することが原因です。

これは施術後に見られる通常の生体反応であり、一般的には施術の次の日をピークに、数日以内に徐々に軽減します。

ただし、赤みや腫れを伴う場合、強い痛みが続く場合、悪化する場合、軽減しない痛みが24時間以上続く場合は、重篤な合併症の可能性がありますので、ただちに受診してください。

赤み(紅斑)

ヒアルロン酸注入の直後から次の日にかけて、注入部位の周囲が赤くなる場合があります。

これは針を刺したことによる一時的な炎症反応や、施術後の血流増加が原因です。

赤みの症状は通常、施術後2~3日以内に自然に軽快します。

赤みが3日以上続く、痛みや熱感を伴う場合は、早めにクリニックにご連絡ください。

しこり・凸凹(チンダル現象・不自然な凸凹・変形)

目元のように皮膚が薄い部位では、注入の深さが浅いとヒアルロン酸が青白く透けて見えること(チンダル現象)や不自然な凸凹が感じられることもあります。

これらの症状は、1週間程度で自然に落ち着くこともありますが、不自然な凸凹やしこりは時間が経つにつれて目立つこともあります。

1週間以上経過観察しても改善が見られない場合や症状が遅れて現れた場合は、クリニックにご相談ください。

内出血(出血斑)

内出血は、注入時に皮下の血管が傷つくことで発生します。

施術後から、施術部位とその周囲に現れます。

特に涙袋や唇で目立ちやすい印象があるのは、比較的皮膚が薄いためです。

時間の経過とともに、青紫色→暗紫色→赤紫色→淡黄色→通常の皮膚色へと変化し、1~3週間で自然に吸収されます。

部位によっては、メイクやマスクで隠すことも可能です。

早く消したい場合は、ヘパリン類似物質外用剤を使用する方法があります。

強い痛みを伴う場合は、ただちに医師の診察を受けてください。

・関連リンク

https://www.efiller.jp/hyaluronic/knowledge/hyaluronic-downtime/

ヒアルロン酸注射の次の日に生じている症状への対処法

ダウンタイム症状は時間経過とともに自然に治まりますが、不快な症状が気になるというご相談を受けることもあります。

気になる症状を軽減するための対処法をご紹介します。

冷やす

腫れや赤み、痛みを落ち着かせたい場合は、患部を冷やすことが有効なこともあります。

冷却することで血管が収縮し、症状の悪化を防ぐことができます。

冷たいタオルや保冷剤を清潔な布で包み、施術箇所に優しく当ててください。

ただし、冷やすことを積極的に推奨しているわけではありません。

長時間行うと低温やけどのリスクや、血管が詰まるトラブル(血管塞栓)が起きている場合、血管を収縮することでかえって状態を悪化させるリスクもあります。

症状の現れた方や感じ方には個人差がありますが、症状が強い場合はクリニックにお問い合わせ下さい。

やってはいけないこと

施術は、患部をなるべく触らず、血流を促進する行動を避けることが重要です。

施術した箇所への刺激は感染リスクがあります。患部を触る、うつぶせで寝る、強く圧迫するなども症状の悪化の原因になります。

日焼けや乾燥も肌に負担をかけるため、清潔を保ち、圧迫を避け、保湿や紫外線対策を行ってください。

飲酒や激しい運動、長時間の入浴やサウナは控えましょう。

これらの行動は血流を増加させ、腫れやむくみ、内出血を悪化させる原因になります。

メイクやマスクでカバーする

腫れや内出血が気になる場合は、メイクやマスクでカバーできます。

刺激を与えないよう、コンシーラーやカバー力のある下地・ファンデーションで優しく患部を隠すとよいでしょう。

ヒアルロン酸注入後の症状が引かないとき

次のような症状がみられた場合は、感染症やアレルギー反応、血管塞栓などが疑われるため、注意が必要です。

  • 強い痛みに加え、軽減しない痛みが24時間以上続く場合
  • 痛みに加え、腫れや熱感が強く出ている場合
  • 症状が徐々に広がっている場合
  • 一般的な目安となる期間を過ぎても症状が改善しない場合
  • 触って明らかに硬いしこりや凸凹が1週間以上続く、または遅れて現れる場合

これらの症状がある場合は、自己判断で放置せず、できるだけ早くクリニックを受診してください。

早期の対応が、症状の改善や回復につながります。

ヒアルロン酸注射ならフィラークリニック

フィラークリニックは、ヒアルロン酸注入に特化した専門クリニックです。

高水準の技術や製剤とともに、患者様おひとりおひとりに合わせた最適な治療を提供しています。

患者様に施術後も快適に過ごしていただくため、以下のような対応を徹底しています。

  • 術後用外用薬の処方
  • 術後のLINEによる無料のアフターフォロー
  • しこりや違和感がある場合のヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)に対応

ヒアルロン酸注入の次の日の症状について疑問や不安があれば、術前の無料カウンセリングを実施しているのでお気軽にご相談ください。

監修医

福岡院院長 笠 智就
フィラークリニック 福岡院院長
笠 智就

香川大学医学部卒業後、整形外科・大手美容外科を経て、
2023年10月よりフィラークリニック福岡院の院長を務めております。
月間200症例以上のヒアルロン酸注入を行っており、
クマ取りをはじめトータルアンチエイジングを得意としています。
自然に、でもしっかり効果を出すために、
解剖学的な知識を元に「どう入れるか」にとことんこだわった治療を行っています。

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