投稿日:2025.06.23

ヒアルロン酸注射は痛い?部位別の施術の痛み、軽減する対策を解説

「ヒアルロン酸注射は痛いですか?」

「注射が苦手ですが、痛み対策はありますか?」

ヒアルロン酸注射を検討されている患者様から、このようなご質問・ご相談をいただくことがあります。

この記事では、ヒアルロン酸注射の痛みについて、痛みの程度や痛みが生じる理由、そして痛みを最小限に抑えるための対策について、ヒアルロン酸注入専門クリニックの立場からわかりやすく解説します。

ヒアルロン酸注射は痛い?

ヒアルロン酸注射は痛いと感じる方もいれば、ほとんど気にならないという方もいます。

痛みの感じ方には個人差があるものの、タイミングごとに以下のような特徴がみられます。

  • 針を刺す瞬間:注射針を刺すことによる痛み。インフルエンザの予防接種と同程度、またはそれ以下の刺激
  • 術中(注入時):ヒアルロン酸を注入することによる圧迫感
  • 術後:麻酔が切れた後の数日間、軽度の圧痛や違和感

ヒアルロン酸注射が痛い、その原因は?

ヒアルロン酸注射が痛い理由がわかっていれば、あらかじめ対策できることもあります。

痛みを感じる主な原因について、以下に解説します。

針による物理的な痛み

ヒアルロン酸注射の痛みと聞いて最もイメージしやすいのが、針を皮膚に刺すときの「物理的な痛み」でしょう。刺した瞬間の「チクッ」とした感覚です。

この痛みの程度は、使用する針の太さや素材によって変わります。

一般的にヒアルロン酸注入では、非常に細い注射針や血管や神経を避けやすいマイクロカニューレ(先の丸い針)を使用することで、物理的刺激は抑えられます。

また、施術前に皮膚の冷却や麻酔を実施することで、神経の活動を抑制し痛みの感覚を鈍らせることが可能です。

製剤の性質、圧迫感

ヒアルロン酸の種類ごとの性質によっても痛みの感じ方は異なります。

粘度の高い製剤は注入時にやや圧迫感を伴うことがあり、これを「痛い」と捉える方もいます。

一方で、麻酔成分があらかじめ配合されている製剤は、注入直後から徐々に痛みを軽減してくれる効果があります。

使用する製剤の種類によっても体感が異なるため、痛みに敏感な方は事前にご相談いただくとよいでしょう。

注入の深さや部位

注入の深さや部位によって、痛みの感じ方はさまざまです。

皮膚が薄い部位、神経が多い部位は強い痛みを感じやすい傾向があります。

唇は痛みを強く感じやすい部位です。

額は痛みの程度は中くらいですが、範囲が広く何度も針を刺すため、痛みを感じやすい傾向があります。

また、深部組織や筋肉層への注入は、やや鈍い圧痛を伴う場合があります。

経験豊富な医師による解剖学的知識に基づいた注入であれば、痛みを最小限に抑えることが可能です。

施術者の技術と経験

施術者の技術によっても痛みの感じ方は変わります。

注入スピードや圧を配慮することでも痛みのコントロールは可能です。

ヒアルロン酸注入に関する専門的な技術を持つ医師が、適切な方法で注入を行うことで、痛みを最小限に抑えることができます。

確かな技術は、痛みだけでなく内出血や塞栓のリスクを抑えることにもつながります。

個人差

痛みに対する感受性には個人差があり、精神的な緊張や前日の睡眠不足、ホルモンバランスなども影響します。

また、注入後に合併症による痛みや違和感を覚える場合もあります。

事前にご相談いただくことで、あらかじめ対処できることもあるため、些細なことであってもご相談いただくことをおすすめします。

ヒアルロン酸注射の針の太さと痛み

ヒアルロン酸注射の痛みは針のサイズとも関係します。

針の太さは「G(ゲージ)」という単位で表され、数値が大きくなるほど針は細くなります。

  • 予防接種用の針:24~26G(インフルエンザや風邪予防のワクチンなどで使用される、一般的な皮下注射用の針)
  • ヒアルロン酸注入用の針:27~34G(非常に細いため、注射の痛みを感じにくく、内出血のリスクも軽減)
  • マイクロカニューレ:25~30G程度(先端が丸く、血管や神経を避けながら注入ができる構造になっており、内出血や痛みをさらに抑えられる)

30Gの針は非常に細く、人によっては刺されたことに気づかないこともあるくらいです。

それでも、痛みを感じる人はいます。

痛みが心配な方は、マイクロカニューレや麻酔の使用が可能か確認しておくとよいでしょう。

ヒアルロン酸注入の痛みを最小限に抑える方法

ヒアルロン酸注入の痛みを軽減するには、施術前後の準備と医師の技術、クリニックの体制、術後の過ごし方を確認しておくことがポイントです。

術前にできること

クリニックを選ぶ際には、例えば以下のような痛み対策の有無を確認しておくとよいでしょう。

  • 注射前の冷却:針を刺す部位を事前に冷やすことで、神経の感覚を一時的に鈍らせます
  • 麻酔入り製剤の選択:ヒアルロン酸に麻酔成分が配合された製剤を使用することで、注入中・直後の痛みを抑えられます。
  • 表面麻酔:注入前に麻酔クリームを塗布しておくと、注入時の痛みを抑えられます。
  • マイクロカニューレや極細針の使用:注入時の物理的刺激を軽減できます。

術後に痛いとき

術後に圧痛や違和感を覚えることがありますが、軽度の痛みは通常の生体反応です。

ただし、症状の悪化を防ぐため、以下の生活行動を心がけるとよいでしょう。

  • 注入当日は長時間の入浴や激しい運動を控える
  • 血流を促進する飲酒・マッサージ・サウナなどを避ける
  • 炎症や腫れを緩和するには、患部を冷やす

ただし、痛みが強くなる場合や24時間以上軽減しない場合は、感染や血栓(血管が詰まる症状)などの異常が起きている可能性があります。

また鋭い痛みやピリピリした感覚は神経への影響が考えられます。

このような症状がみられたら、ただちに受診してください。

ヒアルロン酸注入はフィラークリニック

ヒアルロン酸注射の痛みは、細い針・麻酔・冷却・注入技術により大きく軽減できます。

不安な方こそ、医療的配慮が行き届いたクリニックでの相談をおすすめします。

  • 施術前の冷却処置による感覚の軽減
  • ご希望により麻酔の追加、麻酔入り製剤の選択可(別途麻酔代要)
  • 極細針やマイクロカニューレの使用
  • 術後のLINEサポート

ヒアルロン酸注入が初めての方でも安心して施術を受けていただけるよう、きめ細やかなサポート体制を整えています。

ご不明な点は、ぜひ無料カウンセリングでお問い合わせください。

監修医

福岡院院長 笠 智就
フィラークリニック 福岡院院長
笠 智就

香川大学医学部卒業後、整形外科・大手美容外科を経て、
2023年10月よりフィラークリニック福岡院の院長を務めております。
月間200症例以上のヒアルロン酸注入を行っており、
クマ取りをはじめトータルアンチエイジングを得意としています。
自然に、でもしっかり効果を出すために、
解剖学的な知識を元に「どう入れるか」にとことんこだわった治療を行っています。

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