Contents
「マイクロカニューレを使うと、ヒアルロン酸注入の痛みは軽減できますか?」
ヒアルロン酸注入について、患者様からこのようなご質問をいただくことがあります。
注入治療の痛みや内出血対策として、マイクロカニューレは選択肢のひとつです。
しかし、実際にどれほど痛みが和らぐのか、安全性や仕上がりはどう変わるのかといった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
本記事では、マイクロカニューレの特徴やメリット・デメリット、適応部位について、ヒアルロン酸注入専門クリニックの立場から詳しく解説します。
マイクロカニューレとは、小さいサイズ(マイクロ)の先端が丸い特殊な針(鈍針・カニューレ)です。
ヒアルロン酸注入では、一般的な注射針に代わって用いられることがあります。
マイクロカニューレと一般的な針の特徴を比較して紹介します。
ヒアルロン酸注入に一般的に使用されるのは、先端が鋭く細い注射針です。
針の太さを示す単位は「G(ゲージ)」と呼ばれ、数字が大きくなるほど針は細くなります。
一般的な針の太さは27~34Gと極細で、予防接種用の針よりも痛みは感じづらい傾向があります。
ピンポイントを狙いやすい反面、注入範囲が広い場合は何度も刺す必要があり、そのたびに痛みや内出血のリスクを伴います。誤って血管内にヒアルロン酸を注入してしまうと、製剤が血管を塞ぐ「血管塞栓」のような重大な合併症を引き起こす可能性もあります。
マイクロカニューレは、一般的な針と比べて先端が丸く、鈍い形状をしています。
太さは一般的な針と同程度(25~30G)ですが、血管や神経を傷つけるリスクが低く、痛みや内出血を大幅に軽減できます。
一般的な針は先端に孔が空いていますが、マイクロカニューレは側面に孔があります。針の方向をコントロールすることで、ヒアルロン酸を広範囲に均一に注入することが可能です。また、一つの孔から広範囲に注入ができるため、針を刺す回数が少なく済み、患者様への負担が減ります。
さらに、素材が柔らかいため、顔の微妙なラインに沿って注入しやすく、仕上がりも自然になります。
マイクロカニューレにはメリット・デメリットがあります。治療目的に合わせて使い分けが重要です。
マイクロカニューレの最も大きなメリットは、針を刺す回数を減らせることです。そのため、注入に伴う痛みや内出血を軽減しやすくなります。また、先端が丸いため、血管を損傷するリスクが大幅に抑えられます。さらに、広範囲に均一にヒアルロン酸を分散できるため、自然な仕上がりが期待できます。
マイクロカニューレは、広範囲を自然に仕上げるのに適していますが、微調整が必要な部位には一般的な注射針が適しているケースもあります。
また、一般的な針に比べるとややコストが高い分、追加料金がかかる場合があります。
なお、すべてのリスクをゼロにできるわけではありません。
額/頬/目の下/ほうれい線/ゴルゴライン/マリオネットライン/涙袋/唇
マイクロカニューレは、広範囲に均一にヒアルロン酸を注入したいとき、針を刺す回数を減らして痛みを軽減したいとき、内出血や血管塞栓のリスクを抑えたいときに適しています。
ただし、目的によっては通常の針の方が適していることもあります。
施術前のカウンセリングで、しっかりと希望や悩みを伝え、適した方法を医師と相談しましょう。
ヒアルロン酸の注入時の痛みは、マイクロカニューレの使用以外に、製剤や麻酔を工夫することでも軽減可能です。
例えば、アラガン・ジュビダームシリーズのように、麻酔成分(リドカイン)が配合された製剤を使用すると、注入時の痛みが大幅に軽減されるでしょう。
また、施術前にクリーム状の表面麻酔を塗布したり、冷却処置を行ったりすることでも、痛みを和らげることはできます。
目的に合った最適な方法で施術を受けられるよう、事前にクリニックにご相談ください。
フィラークリニックは、ヒアルロン酸注入専門クリニックです。
豊富な症例と高い技術力をもとに、安全で自然な仕上がりを提供します。
当院ではマイクロカニューレをはじめ、麻酔成分配合の製剤や麻酔クリーム、冷却処置など、患者様おひとりおひとりに合わせたオーダーメイドの治療を行っています。
施術前の無料カウンセリングや術後のLINE相談も充実しています。
痛みや施術方法についてご不安があればお気軽にご相談ください。